秋の農村歌舞伎 《旭歌舞伎保存会》

 秋は農村歌舞伎の季節です。豊田市では、小原歌舞伎保存会、旭歌舞伎保存会、石野歌舞伎保存会の3つの団体が公演を行います。

旭歌舞伎保存会は、11月2日(土)、旭総合体育館にて 「苅萓桑門筑紫轢 玉取の段(かるかや そうもん つくし の いしずえ たまとり の だん)」を上演します。

以下、あらすじです。内容に少しだけ馴染んで、本番をどうぞお楽しみください。

【あらすじ】

大名、大内義弘は、都の命といつわり、筑紫大名  加藤繁氏家の家宝「夜光の玉」を差し出すよう命令する。 

加藤家の家老  監物太郎は、その玉は、今年二十歳の処女が受け取らなければ、光を失ってしまうと難題を言い伝える。

一方、受け取り役  大内家の家老  多田羅新洞左衛門、その娘  夕秀が、その役に当てはまるとその役を受け、親娘で受け取りに来る。

渡したくない監物太郎は、弟の 女の助 を使い恋の罠をかける。交合の井守を酒に浸すと惚れ薬になる事を知って、御神酒に入れ、夕秀に飲ませる。

女の助に惚れてしまった夕秀は、身を汚し、受け取った玉は、真っ黒になってしまう。

計略はまんまと成功するが、夕秀は真実の恋であったと言い残し自害する。

新洞は自分の片意地な心から娘を自害させてしまった事を悔い、その恋を認めてやるのであった。

 

 

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